ひとごとだと思ってました。~子宮頸がん治療から妊活するぞ日記~

イラスト制作をしているせとゆきこが、本厄の年に子宮頸がんを患っていることが発覚。涙もあるけど笑いも多い治療ライフとその後をご紹介します。

このご時世だから、気になる人もいるようで…

f:id:setoyuki62:20131212000337j:plain:left5年目突入!のPET-CT検査に行ってまいりました。年に1回とはいえ検査の流れも把握してきたので、検査室で迷うこともなくなりましたわ。そういう意味では緊張しなくなったものの、食事抜きで挑む検査は、いつ腹が鳴って恥ずかしい思いをしないかと違った緊張が続くものです(゚^ ゚ ;)
とまぁ検査室も見慣れたものですが、最近は原発問題が多く取りざたされているせいもあってか、いつも以上に放射能注意マークがやたらと気になる。こんなに至る所にあったっけ?というくらい目につく。検査室で履くスリッパもマークが入ってるし、トイレでは放射能飛散防止で男性は立って用を足すことはNGだという貼紙とか。放射線治療を受けているわけではないので大げさなものではないけれど、PET-CT検査では多少の放射線を浴びてるわけですよ。1度に浴びた場合の致死量の数百分の1以下だと聞きます。超微量であれば、こうして人に役立つ放射線もある。ただ、扱い方や超最悪の事態を考えておかないとエライことになってしまう。複雑な思いが渦巻く1日でした。

誰よりも私を知るヤツ

f:id:setoyuki62:20131212000336j:plain:left婦人体温計を利用し始めてから丸4ヶ月が経過。次回排卵日やら生理日の予測やらを出すのにデータを蓄積しなければいけないらしく、半ば騙されたかのように眠い目をこすりつつ、半開きの口から落ちないように体温計を必死で押さえる日が続いてました。そしたら遂に来ましたよ!その日が!!出てるじゃないか、次回の予測日が!!いや…でもホンマか?その予測の日は私のカンよりもやや早い。怪しいもんやで。機械に頼りきって何にも起きへんかったら嫌やしな。と、そのデータを軽くやり過ごしていたら…

ドンピシャですがなε-(/・ω・)/

ま、1回やったらまぐれもあるからな。と思いつつ、更に次回予測日を確認してその日を待っていたら…

やっぱりドンピシャやーんε-(/・ω・)/

すごいね。ダテじゃないね。お見それしましたよ。一生アンタに付いていくよ。という思いでイッパイになった瞬間。とにもかくにもようやく予測ができるようになったので、これからガンガン活用して結果が出せるとイイな。と機械に頼る動きをとりながらも、最近周辺のベビーブームに便乗してノリで私も何とかなるかな…と神懸かり的要素に期待したりもするwww

何と言うべきなのでしょうか。

f:id:setoyuki62:20131212000335j:plain:leftまずは、この度の地震・災害の影響により被害を受けられたみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
今回の地震情報の第一報を聞いた時は、体験した阪神大震災を想像していたのですが、なんのなんの。それ以上の被害規模に驚きの連続。このブログを通じて言葉をいただく方の中にも、被害を受けた地域にお住まいの方はたくさんいらっしゃいます。こんな非常時の中にも関わらず無事を伝えてくださった方、亡くなられたということをわざわざ伝えてくださったご家族がいらっしゃいます。こちらが何かしないといけないという時に、逆に救われた気分になってしまいました。
関西は地震の影響はなく普通です。とはいえ日々増える被害状況の報道の影響もあり、どこか普通じゃない気もします。でも普通です。微々たる金額ながらも義援金を送り、少しでも早い復活を祈り、普通の日常を送って日本の動きを止めない。みんなが止まってしまうと、1歩も前進できないから。そうあることが今の私にできる最大限のこと。そして今日も明日も明後日も、欠かさず寝ぼけ眼で体温を計るのです。

「普通」って何さ。

f:id:setoyuki62:20131212000334j:plain:leftあと2日で術後丸4年を迎える前に、行ってきました定期検診。内容はいつも通りの内心と血液検査。前回の血液検査の内容を聞いて、いつまでたっても慣れない内診を受けて、最近どお?なんて話をしながら進みます。
「生理はちゃんと来てる?」
「いたって順調です♪生理痛もないですよ。」
「出血量も普通?」
「はい…そうだと思うんですけど…」
「?」
「普通ってどれくらいが普通なんですかねぇ???」
先生は「そうやな〜」と苦笑い。そうやろうなー。私も普通?って聞かれても、今まで自分基準で普通って言ってたしなぁ。とはいえ、何ml出血するのが普通ですって言われた所で、毎月生理でトイレに入る度に計ってるわけではないので判断に困るけど(-д-)そんな自分の姿を想像したら、ちょっとハマってうけてしまった(笑)。まあそんなことはさておいて、先生からは出血が1日2日程度の超短期間だったり、1週間以上の大量出血でなければ良いんで…と濁された。ま、そうだろなという回答。
これに限らずだけれど、「めっちゃ普通です」って言っても他人から見たら普通じゃないかもしれない…と思うことは山盛りある。難しいぜ「普通」って。

焦らず、気負わず。

f:id:setoyuki62:20131213013149j:plain:leftまた新たな年を迎えることができました。がんにかかってからというもの、この時期には特に、何事もなく普通の日常が過ごせることにありがたみを感じます。昨年は、ここ数年の中でめちゃくちゃ嬉しいことと悲しいことが多くあった年。今年も良いこと悪いこと入り乱れで笑い泣きの1年になるでしょうが、年末には「ま、いいか」と結果オーライな締めくくりができるようにしたいものです。がんと戦っている最中の方も、その後の方も、がんとは無縁な方も、どっちかというと笑いが多かったねと思える幸せな1年が過ごせることをお祈りしております。
さて、次の定期診察は2月。何事もないと報告がしたいものです。まずは婦人体温計をもう少し使いこなしたいと思います。

私もどんどん前へ!

f:id:setoyuki62:20131212000333j:plain:left先月末くらいに結構大きくニュースで取り上げられたお話、みなさんはご覧になりましたか?
子宮頸がん:除去し出産 妊娠8週で発見、中絶せず−−阪大病院、国内初(毎日.jpより)
世界で5例目だそうです。日本ではお初だそうです。こういう特殊な事例って、東京の大きな病院でなら「おぉ」とというレベルかもしれませんが、身近な関西地域でこういう嬉しい事例があると、「おおおおおお!!!」と、感動ひとしおになるのです。東京って何でもいろんな情報が集中するし人も多いから、そう遠くない将来にはあるんだろうなと、で、地方で難しい治療とか事例ってなかなかでないんじゃない?という勝手なイメージを持っていたものですから。
まま、地域はさておいても、子宮頸部を取ってから妊娠・出産の話は少しずつ増えてきているようですが、妊娠中に発覚して出産するということが特例中の特例だとしても、できなくはないんだ!という希望や可能性がわずかでもあるということは、非常に心強く思えるのです。私もなおさら頑張ってみようと思います。そんなこんなで最近婦人用体温計を購入し使ってみてはいるけれど、なにぶん多機能でまだうまく使いこなせておりません…。大丈夫か私???

イロイロあり過ぎました

f:id:setoyuki62:20131212000332j:plain:left久々の通院の日。3ヶ月ぶりでございます。今回もおかげさまで問題ありませんでした。で、前回問題なければ半年後に…という話が、いろいろあって4ヶ月後に。トホホ( ; ̄ω ̄)でもまぁ前よりは間が長くなるし、悪くはなっていませんよ。
それにしても前の通院日からの日々を振り返ると、いつも以上に私の人生を揺るがす大きなことがたくさん起きました。
まずは私の身の上からいくと、毎日の寝食を共にする相方さんができたこと(゚∀゚) なんとまぁ、この私が…です。この際せっかくですから私のちゃらんぽらんながらも愉快なキャラクターを引き継ぐ二世を残していきたいという悪巧みを企画中。相方さんと相談をしております。そんなこともあって、相談を兼ねて通院は4ヶ月後というのもあるのですが。これで先生から結婚の質問攻めはなくなるけれど、もう種はついたかという質問に変わるだけなんだろうな(´▽`;) そんな訳なので、悪巧みがうまく進むようであれば、このブログでも少し紹介できればと考えています。
そして、何よりも悲しかったことがひとつ。
入院時に同室で退院後も交流をさせていただいていた方が亡くなってしまったこと。私と1つしか違わない歳なのに、子供さんやステキな旦那様もいて、幸せにステキな家族でい続けるはずであっただろうに…。再発を繰り返し、熱心な治療もされていましたが、残念ながらその甲斐なく、完治することなく帰らぬ人となってしまいました。葬儀に参列させてもらい、苦しみから解放された顔を出棺前に拝見した時には、ただただ涙するばかりでした。こういう環境下で出会う人は、ただの友人としてではなく「戦友」と言ってもいいでしょう。全く同じではないけれど、治療の苦しみ、その中でも見出す楽しみを共有してきたわけですから。
若くしてがんで亡くなるということは、珍しいことではありません。ただ、自分のごく身近でこういうことが起こると、やはりがんを完全に治すことの難しさを痛感し、より深い悲しみを覚えます。どういう縁あってか、まだこうして生きている私には、身近な人に体をいたわることを伝えるだけしかできないことが歯がゆい気がするのです。